音楽の冗談

音楽、美術、映画、演劇、文学などの有名アーティストや、偉大な才能を持つ無名なアーティストたちに焦点を当て、彼らの業績や人生を一風違った視点で掘り下げます。

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プロローグ

社会情勢の急激な変化のなか、ハリウッドの桁違いの物量による娯楽作ばかり見た後、小津映画を久しぶりに観ると妙にほっとします。そして映画を観終わった後の爽快感を格別です。今回は、個人的に好きな小津映画を再度取り上げます(1回目はこちら)。小津組カメラマン厚田雄春氏に焦点を当て、エピソードを交えながら、小津映画の作風を要素別に少しばかり掘り下げてみたいと思います。

厚田雄春“キャメラ番”

小津監督より1歳少し年下の厚田カメラマンは、戦前の小津作品を担当した茂原カメラマンの助手に始まり、その後15年もの間、撮影助手を続けました。自らを「桃栗三年柿八年、厚田雄春十五年」と呼ぶように、この15年間に小津の作品の呼吸、つまり小津監督のように考え、感じ取り、そして観ることを体で会得しました。厚田本人は、カメラマンというより、小津監督の“キャメラバン”と称していました。キャメラ”番”とは、大事な機械にもしものことがないようにカメラの番をする係りです。つまり、小津組の“番”頭というべき存在だったと言い換えることもできます。

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